当時の地下鉄の車両はコストが安く構造がシンプルな抵抗制御が採用されていた。しかし床下から発生する抵抗器の熱が足元を介して車内に充満するという問題があり、更に当時は冷房付きの通勤形車両はまだ珍しい存在であったため、扇風機が回る車内では灼熱に近かった。 そこで1970年代の頃から従来の抵抗制御に変わる物として電機子チョッパ制御を導入したが、費用対効果と回生失効等の問題から近鉄では本形式のみでの採用にとどまり、以降は界磁チョッパ制御・界磁位相制御を経てVVVFインバータ制御に至っている。
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